アクセス数以外に何を見る?webサイトのアクセス解析で見るべきポイント
2022.04.21
webサイトの運営を続けていくには、アクセス解析が重要となっているのを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
しかし、アクセス解析を行っている人の中には、毎月の訪問者数のみを確認して満足しているケースも多くあります。アクセス解析は、どの点に着目すべきなのかを理解して行うことが大切です、また、他社のwebサイトのアクセス解析なども重要なポイントとなっています。
今回は、これらのアクセス解析に関する情報を紹介します。
1.アクセス解析って何?アクセス解析の目的とは
アクセス解析は自社で運営するwebサイトへのアクセス数をアップさせるためにも必要です。まずは、アクセス解析とはどのようなものなのかを理解しておきましょう。この段落では、アクセス解析の意味と目的に関して解説します。
Q:アクセス解析とは?
アクセス解析は運営しているwebサイトのCV(コンバージョン数)アップのために必要な分析方法です。このCVをアップさせるための課題を発見できるよう、サイト訪問者の年齢層や居住地などの特性の他、サイトへ訪問する際の行動などを分析します。
Q:コンバージョンとは?
コンバージョンとは、webサイト内でユーザーに行ってもらいたいことや、最終的に達成して欲しい行動のことを指します。行動はwebサイトの種類によって異なりますが、ECサイトであれば商品購入、コーポレートサイトの場合は資料請求などです。
2.アクセス数だけじゃない!?アクセス解析で分かる情報とは
アクセス解析でわかる情報は、サイト訪問者の数だけではありません。webサイトを運営する上で必要な、さまざまな情報を得ることができます。この段落からは、アクセス解析によって得られる情報について一つずつ解説します。
ページ
まず、アクセス解析によって確認できるのは、ページに関する情報です。ページでは、ユーザーがサイトを訪れた際に初めて見たページと、サイトを離脱したページを確認できます。それぞれの情報では何がわかるのか、見ていきましょう。
最初に見たページ
ユーザーが最初に見たページでは、webサイトのトップページから訪れたのか、個々の記事ページから訪れたのかなど、アクセスした際に初めて訪れたページがどこかを確認できます。これらを確認することで「ユーザーが何を求めてサイトへ訪れたのか」を解析することにつながります。
離脱したページ
離脱したページでは、ユーザーが最後にどのページを閲覧してサイトを出たのかを確認可能です。今見ているページから別のサイトへ移ったのか、ページを開いたままブラウザを閉じたのか、なども確認できます。これらを確認すると「サイトを訪れてすぐに離れてしまったのか」、「どのコンテンツへ興味を持ってくれたのか」などを把握できるようになります。
ユーザー
アクセス解析ではサイトへ訪れたユーザーに関する情報も得ることができます。ユーザーの情報がわかることで、目標としている対象のユーザーが訪れているかを確認可能です。さらに、今後のサイト運営方法をどのようにしていくかを決められます。具体的に、どのような情報を確認できるのか見ていきましょう。
ユーザーの層
アクセス解析により、サイトへ訪問しているユーザーの性別や年齢、興味・関心、アクセスしている地域などがわかります。たとえば、運営しているwebサイトを閲覧するユーザーを20~30代向けに作っている場合、ユーザー層を確認することで理想通りの運営ができているかを確認可能です。また、地域に根付いた情報を発信しているサイトであれば、該当地域からのアクセスが伸びているかを確認することで、サイトの作りや運営方法などを見直せます。
ユーザーの流入経路
ユーザーがどのリンクからアクセスしてきたのか、どのような検索ワードで訪問したのかなどの流入経路を確認すると、サイトの運用方法を見直すことにつながります。ユーザーがどのような方法で、どのページへ多くアクセスしたかを把握できれば、サイトに求められていることを理解できます。
CVしているか
このポイントを確認すると、ユーザーに目標としている行動をとってもらっているか、どのようなユーザーがCVしているか、などがわかります。例えば、ある商品の解説ページから購入ページへユーザーが移動し、購入までつながっているかを確認可能です。もし、これらの行動がされていない場合、解説ページの内容の見直しや、ページの作りを変更するといった改善につなげられます。
3.アクセス解析の後が肝心!課題の見つけ方
ただアクセス解析を行うだけではアクセス数やCVをアップさせることはできません。サイトのボリュームゾーンを把握したり、CVRの高い/低いページを抽出したり、あらゆる解析を行って課題を見つけ出す必要があります。ボリュームゾーンとは、サイト閲覧時のデバイスやどこからサイトを訪れたのか、最初に見たページなどを合わせて、特にユーザーが集中しているポイントのことです。そして、CVRはwebサイトでの目標達成率を指します。各ページのCVRを確認することで、CVを効率よくアップさせる課題を見つけやすくなります。
4.自社サイトのアクセス解析におすすめのGoogleアナリティクス
自社サイトへのアクセス解析にはGoogleアナリティクスが活用できます。このツールは上場企業でも多く活用され無料です。初心者でもわかりやすく解析できるよう作られています。解析したい内容ごとに項目が分かれており、グラフなどで表示することが可能です。さらに、中上級者の高度な要求にも応えられるようになっています。データの種類や正確性、即時性などが高く、求めている情報を解析しやすいツールです。また、Googleで提供される他のwebマーケティングツールとも連携できます。具体的には、Google Search ConsoleやGoogle Adwords、Googleタグマネージャなどです。
5.他社サイトもアクセス解析できる無料ツール
自社サイトのアクセス数やCVをアップさせるには、人気サイトやライバルサイトなども参考にすることが大切です。しかし、他社のサイトを見るだけでは、どのように参考すればいいのかわかりません。そこで活用できるのが、他社サイトも解析できるタイプのアクセス解析ツールです。このツールを活用すると、他社サイトのアクセス数を知り、自社サイトの改善点や方向性などを見つけることにつながります。
Similar web
このサイトは調べたい他社サイトのドメインを入力すると、アクセス数以外にも検索キーワードや参照サイトなどを調べられます。さらに、SNSからどの程度のユーザーが流入しているのかもわかり、SNS関連の対策へどれくらい力を入れているのかを参考にできます。具体的な使い方は、Similar webへアクセスし、用意されている検索ボックスにドメインを入力して検索するだけです。検索結果はわかりやすいグラフで表示され、慣れていない人でも見やすくなっています。注意点として、アクセス数の少ないサイトはグラフが表示されません。人気が高く、アクセス数の集まっているサイトに活用しましょう。
SEOTOOLS
SEOTOOLSはSEO対策に力を入れているサイトに役立つ情報を調べることができます。具体的には、アクセス数よりも、サイトのキーワードやトラフィックランキング、インデックス数などを確認することが得意なツールです。また、ツールの使用者だけでなく、さまざまな視点から解析先のサイトを評価してくれます。いくつかのライバルサイトと比較して参考にできます。
6.解析ツールはwebサイトの影響力をはかるものさし
活用する計測ツールによって解析結果の数値は変わります。そのため、計測結果が必ずしも正しいとはいえません。しかし、サイトの影響力がどの程度なのかを確認するのには役立ちます。また、アクセス数は簡単なツールを使用して自分で調べることもできます。webサイトの売買を検討している場合は、正しい評価をしてから実行するようにしましょう。
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Originally posted 2020-09-03 20:00:30.
2018年からGrowthM&Aを運営するAIGATE株式会社にジョイン。
サイト売買/ECサイト/D2CのM&Aを得意分野とし、数多くのM&Aに携わってきた。
また、自身もメディアを立ち上げグロースさせた経験から、有益な情報を発信している。