サイト譲渡を成功させるには?売買の手続き方法や注意点を解説
2022.04.21
インターネットの普及に伴って、個人でも企業でもウェブサイトを活用するケースが一般化してきました。
ところが、何らかの理由でサイト運営を継続できなくなった場合に、サイト閉鎖とは異なる「サイト譲渡」という方法があります。あまりなじみのない言葉かもしれませんが、実は10年以上前からビジネスとして行われていることです。
本記事ではサイト譲渡の方法や流れ、メリット・デメリット、譲渡時の注意点などを解説します。サイト譲渡を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
サイト譲渡とは?
サイト譲渡とは企業あるいは個人が所有するWebサイトを他企業や他の人に売り渡すことを言います。一般的に売却益を目的にサイト譲渡が行われています。
日本国内では2000年代にサイト売買専門の仲介会社やマッチングサイトが現れ始め、それ以降にサイト売買の取引が活発化しています。
サイトを譲渡する方法
実際にサイトを譲渡するには、いくつか方法があります。ここでは3つの方法をご紹介します。
①サイト譲渡のマッチングサイトを利用する
1つ目はサイト譲渡ができるマッチングサイトを利用することです。
サイト売買マッチングサイトでは譲渡側がサイトに登録し、譲受側が問い合わせることで、マッチングが発生します。なかには単なるマッチングの支援だけでなく、成約までの過程をサポートしてくれるサービスもありますが、基本的には譲渡側と譲受側の直接交渉となります。
マッチングサイトを利用すると、マッチングが起こりやすい一方で、両者がサイト売買未経験者だとトラブルを引き起こしかねません。
②M&A仲介会社を利用する
2つ目はM&A仲介会社を利用することです。
仲介会社を利用すれば、譲渡側と譲受側の両者にヒアリングを行いながら売買を進めるため、双方のミスマッチを減らすことができます。そのため成約率が高まります。
ただし専門の仲介担当者が付くことになるので、成約時に高い仲介手数料を取られてしまうことがあります。
③知り合いに売却する
3つ目は個人的な知り合いに売却することです。
すでにマッチングできているため、条件さえ合致していれば譲渡契約書を交わすだけで譲渡することができます。
また、すでに相手の人柄を把握できているため、コミュニケーションが取りやすいうえに、手数料がかからないメリットがあります。ただし最初から最後まで自分で進めなければならず、手間と時間がかかるうえにリスクもあります。
よほど相手が信頼できる場合、サイト売買の経験が豊富な場合でなければ、仲介会社やマッチングサイトの利用がおすすめです。
サイトを譲渡するまでの流れ
次にサイトを譲渡するまでの流れについて確認していきましょう。ここではサイト譲渡を支援してくれるサービスを利用したケースをご紹介します。
・サイトが譲渡できるサービス・サイトに登録
・譲渡するサイトの審査
・要望のヒアリング(仲介会社を利用した場合)
・秘密保持契約・仲介委託契約書の締結(仲介会社を利用した場合)
・マッチングした相手と交渉
・各種契約書を締結し、交渉成立
・譲渡対価を受け取る
・譲渡したサイトの引き継ぎ
利用するサービスによって若干順番は前後する場合はありますが、大まかにはこのような流れです。売買が成約できたら終わりではなく、その後にサイトの引き継ぎがあります。
サイト譲渡のメリット
次にサイト譲渡のメリットについてご紹介します。
①まとまった報酬が手に入る
1つ目のメリットはまとまった報酬が手に入ることです。
サイトを譲渡することによって、一度に大きな額を手に入れることができます。サイト売買の大まかな相場は決まっており、アフィリエイトサイトやECサイトの場合は「月の利益×12~20ヵ月分」となっています。毎月100万円を売り上げているサイトであれば、最高で2000万円の売却価格が見込めます。
うまく交渉を進めることができれば、これまでサイトの構築や運営にかけてきたコスト以上に高く売れる可能性もあります。SEOに強いサイトや収益性が高いサイトは高価な金額での売買が期待できます。
②事業の選択と集中が可能
2つ目のメリットは事業の選択と集中ができることです。
ウェブサイトの運営にはコストや人件費が付き物です。複数のサイトを同時に運営している場合、手間が倍増するだけでなく、サイト管理が煩雑化してしまう危険性があります。
そのようなときにサイトを譲渡することで負担を軽減できます。高い収益性を保ち経営戦略上必要なサイトだけを残せば、コアな事業により一層注力することができます。新しくサイトを開設して成長させることも可能です。ネット事業の選択と集中によって、これまでよりも効率化を図ることができます。
サイト譲渡のデメリット
サイト譲渡のデメリットについて見ていきましょう。
①相手探しに時間がかかる
1つ目のデメリットは相手を探すのに時間や手間がかかることです。
マッチングサービスや仲介会社を利用していなければ、サイトを譲受してくれる相手を見つけるのは至難の業でしょう。仮にサイト売買サービスを利用していたとしても、すぐにマッチングできるわけではありません。両者が納得・合意できる条件でなければ、売買を進めることはできないからです。
良い相手と巡り合うためには、実績や利用者の多いサービスを活用するようにしましょう。
②サイト譲渡の手続きが面倒
2つ目のデメリットはサイト譲渡の手続きが面倒なことです。
サイト譲渡には、サイトへの登録、譲渡側と譲受側のマッチング、審査、契約の締結、交渉、入金、譲渡、引き継ぎなどの長期間にわたるプロセスがあります。
サイトを譲渡する側はなるべく早く売却し、資金を手に入れたいところでしょうが、多数の手続きがあり、面倒に思えることがデメリットと言えるでしょう。
個人の知り合いに譲渡する場合はこうした手続きは全て自分で行わなければなりません。なるべく手続きを簡易化したいのであれば、仲介会社を利用しましょう。
サイトを譲渡するときの注意点
サイトを譲渡する際の注意点として、サイトの関わるドメインやコンテンツ、サーバーなどの移管を準備する必要があります。
ドメインを移管するには譲渡側がドメイン管理会社に申請する必要があります。コンテンツを移管する際には、サイトに使っている画像やデザインなどが著作権法に抵触しないかを事前に確認しておきましょう。サーバーを移管するときはそのまま引き継ぐか別のサーバーを立てるかを譲受側と確認しながら進めます。
またサイト運営で培ってきたノウハウやマニュアルなどはなるべく詳細に引き継ぐようにしましょう。譲渡した後にイレギュラーなトラブルが発生してしまうことがあるからです。譲受した企業・個人から問い合わせがあった場合には対応できるようにしておきましょう。
サイトを譲渡するならGrowth M&A(グロースM&A)を利用しよう!
ここまで見てきたようにサイトを譲渡する方法はいくつかあり、サイト売買を手助けしてくれる企業やサービスも多数存在します。サイト売買は仲介業者に頼めば、売買に関する契約書の作成や買い手との交渉を代行してくれます。
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Originally posted 2021-02-08 17:00:06.
2018年からGrowthM&Aを運営するAIGATE株式会社にジョイン。
サイト売買/ECサイト/D2CのM&Aを得意分野とし、数多くのM&Aに携わってきた。
また、自身もメディアを立ち上げグロースさせた経験から、有益な情報を発信している。