webサイトの売買をするのにベストなタイミングとは
2022.04.21
優良なWebサイトを運営している人なら、「売却」が頭をよぎったこともあるでしょう。自分で運営を続けるよりも高値でサイトを売却すれば利益が大きくなる可能性はあります。ただし、Webサイトには適した「売り時」があるため、タイミングの見極めが肝心です。また、売却を決めてからも交渉によって売値は大きく変動します。
この記事では、Webサイトを売却するための理想的なタイミングや交渉時の注意点について解説します。
1.売るタイミングとしてはベストなのは売りたくないとき
Webサイトの運営者からすれば「閲覧者が増えている時期にはまだ売却をしたくない」と考えるのは当然の発想です。そして、サイトの注目度が高まっている限りは自分で運営をしたいと思いがちです。しかし、実際には「売りたくない」と思えるほどサイトが伸びているときほど、売却をする価値があります。なぜなら、成長率の高いWebサイトほど市場価値も大きくなるからです。そもそも、伸び代があるサイトには買い手も見つかりやすいので、交渉もスムーズにまとまる傾向があります。
確かに、Webサイトの閲覧者が少なくなってから売却が行われるケースも少なくありません。しかし、こうした売却では全盛期よりも市場価値が下がってしまいます。また、買い手の数も少なくなるので優良な取引相手とめぐりあえる確率も減ります。安全かつ、効率的に利益を得るならサイトが大きくなっているタイミングで、あえて売却することを考えましょう。
2.買い手が知りたい情報
Webサイトを高値で売るためには、売り手の工夫も必要です。不可欠な情報として、「サイトの実績を示すデータ」は用意しておきましょう。直近の半年から1年ほどのPV、売上推移を資料にまとめて提出できる形にしておきます。こうした資料でサイトの価値を論理的に説明できれば、買い手としても安心して取引に応じられるからです。さらに、サイトの強みやキラーコンテンツが何であるのかを明示できるとより理想的です。
直近のデータが右肩上がりだと証明できれば、多くの買い手が名乗りを挙げてくれます。ただし、右肩下がりになってから売却を考えるWebサイト運営者もいます。その場合、右肩下がりであることを隠して偽りのデータを提出しないようにしましょう。正直なデータを提出したうえで、サイトの集客が減った原因も答えられるようにしておきます。すると、買い手によっては「それならばここを改善すれば再び集客を上げられる」と考えてくれる可能性が出てくるからです。
3.安値サイトも希望はある!リノベーションで買い手がつくことも
一般的に売上やPV数が下がっているWebサイトは市場価値も落ちてしまいます。これらのサイトは、買い手が見つかりにくいうえに売却しても大きな利益が得られない傾向があります。ただし、価値が下がっているサイトにもまったく希望が残されていないわけではありません。そのようなサイトでも設立から時間が経過していれば「ドメイン年齢」を評価される場合があります。ドメイン年齢の長いサイトは検索エンジンで上位に出現しやすいため、買い手によっては価値を見出してくれるのです。
また、「リノベーション」を構想している買い手もたくさんいます。リノベーションとは従来の形を改善することで、潜在能力を引き出そうとする考え方です。現在のWebサイトに欠けている部分を、買い手が補ってくれるのであれば売上やPV数が再浮上する可能性はあります。その場合、安値だと思われていたサイトでさえ、高く売却できることもありえるのです。
4.一度決めた売却を最後までスムーズに進めるためにするべきこと
Webサイトの売却では、交渉中に「ためらい」が生まれることもあります。売値に疑問を抱いたり、サイトを手放す決断を迷ったりして、交渉が遅れてしまう状態です。ただし、ためらいはWebサイトの売却において大きなデメリットとなります。買い手とのやりとりが遅くなると相手に不信感を抱かれます。また、交渉が長引くほど市場価値がどんどん下がっていく可能性もあります。
譲渡の直前でためらってしまうと、優良な買い手すらも逃しかねません。ためらいを避けるためには、「売却の目的」をはっきりさせておきましょう。たとえば、「お金のために売却する」と決心が固まっていれば迷わずに交渉を続けられます。「今のパワーでは運営を続けることが困難だ」と自覚できたなら、相応の能力を持っている人や企業に安心して売却できます。ためらいが生まれそうになったら、目的を再確認し「ここで売却しなかったらどうなるか」を想像してみることが大切です。
▼参考
>>サイト売買をする方法は?売却・買収の流れやポイントを徹底解説!
5.相手が知らない人でも取引をスムーズに運ぶための心構え
Webサイトの売却では多くの場合、まったく知らない人間と交渉をすることになります。それなりの危険はあるものの、健全な取引相手もたくさんいます。以下、知らない相手との交渉における心構えを解説していきます。
5-1.自分と似たような価値観を持つ相手を選ぶ
「価値観を共有できること」は、買い手に求める条件として重要です。価値観の合わない相手との交渉はそれ自体が大きなストレスですし、条件面もなかなか折り合いがつきません。もしも相手に苦手意識を持ってしまえば、ますます交渉は長引いてしまいます。価値観を共有するには、自分に似た価値観を持つ相手を選ぶようにしましょう。性格やビジネスの考え方が合う人なら精神的苦痛もなく交渉を行えます。
5-2.変な買い手とは長く付き合わない
Webサイト売買では、すべての買い手が「まともな人間」とは限りません。常識外れの言動で売り手を振り回してくることもあります。売買契約書の中で売買成立後の引き継ぎに関する条項を設けることがありますが、その内容によってはこうした買い手とも長く付き合わなければいけません。そうなれば、自分の貴重な時間が奪われてしまいます。どんなに取引条件が魅力的でも、言動がおかしいと感じたら、取引をしない潔さも大切です。
6.仲介業者は自分に合ったところを選ぶとよい買い手がつきやすい
サイト運営者が自力で買い手を見つけるのは一苦労です。また、悪質な買い手にだまされて安値で売却してしまうリスクもゼロではありません。そこで、サイトM&Aなどの知識に長けた信頼できる仲介業者を利用するのもひとつの方法です。仲介業者は運営者にかわって、買い手の募集をかけてくれます。そして、なるべく運営者の意見が反映されるように取引条件を調整してくれます。忙しい運営者が自ら交渉を行わなくてすむのも大きなメリットです。
ただし、仲介業者もさまざまなので、運営者に合ったところを選ぶようにしましょう。相性の悪い仲介業者は、やはり相性の悪い買い手候補を多く抱えている可能性が大です。自分の価値観を理解してもらえる仲介業者であれば、紹介してくれる買い手にもある程度の信用が置けます。口コミや実績なども重要ですが、仲介業者を選ぶ際には直接話をして担当者の人間性を見極めることが重要です。
▼参考
>>webサイト売買のコツと売買成立までの7つのステップ
7.育てたwebサイトを任せたい買い手が見つかったときがベストなタイミング
Webサイトの運営者にとって、サイトが大きくなってきたときほど手放したくなくなるのは当然の心理です。しかし、商品には「旬」があります。旬を逃してしまえば、商品の価値は急スピードで転落していきます。Webサイトを売却したい意思があるなら、一番脂が乗り切っている時期を逃さないようにしましょう。「絶対に売りたくない」と思えるほどの時期こそ、売却のタイミングだといえます。
とはいえ、手塩にかけてきたWebサイトをあわてて売って、おかしな買い手に悪質な利用をされる事態は避けたいところです。Web売買を気持ちよく成功させるには、価値観を共有できる人間をしっかりと見極めて取引しましょう。仲介業者であるサイトM&AのGrowth M&A(グロースM&A)なら、査定を無料で行っています。気軽に一度相談することで、サイト売却のやり方がわからない人でも、良い買い手を探すきっかけが生まれるでしょう。
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※完全成果報酬型で運営しているため、会員登録・相談料・案件掲載料などで料金が発生することはございません。
Originally posted 2020-09-03 19:00:28.
2018年からGrowthM&Aを運営するAIGATE株式会社にジョイン。
サイト売買/ECサイト/D2CのM&Aを得意分野とし、数多くのM&Aに携わってきた。
また、自身もメディアを立ち上げグロースさせた経験から、有益な情報を発信している。