【2020年】SEOのアップデートに関する総括・関連ニュースについて

2022.04.21

Googleは2018年に、モバイルを中心としたコンテンツを重要視した「モバイルファーストインデックスの適用」を発表しています。

モバイルが主流となる中で、米Googleは言語理解機能の新技術「BERT」を導入。これにより、従来の機械では理解が難しかったユーザーの真相真意への理解力を高め、対象となるコンテンツの検索クエリに反映することが可能となりました。

このようなモバイルファースト、コンテンツの重要視により、2020年も引き続き「小手先だけのSEOテクニックが通用しない」、情報の品質を求められる1年となったのではないでしょうか。

本記事では、そんな2020年のSEOアップデートに関する総括、関連ニュースについて紹介していきます。

2020年のコアアルゴリズムアップデートについて

引用:https://pixabay.com/ja/

2020年は、1月、5月、12月に3回のコアアルゴリズムアップデートが実施されました。

Googleは年末のアップデートを避ける傾向があったため、12月に実施されたアップデートはかなり珍しいケースです。

▼2020年12月のアルゴリズムアップデートに関するコラム記事はこちら
>>2020年12月4日のGoogleコアアルゴリズムのアップデートによる変動状況やSEO対策について

2020年1月のコアアルゴリズムアップデート

2020年1月13日、Googleはコアアップデートの実施をTwitterにて公表しました。

コアアルゴリズムアップデートは完了するまでに2週間前後かかります。

サクラサクラボによる変動値推移では、実施後の14日〜17日にかけて中変動・大変動を見せていましたが、その後23日〜25日にかけても大変動を見せていました。

引用:https://www.sakurasaku-labo.jp/tools/cooccur

1月のアップデートで影響を受けたジャンルは以下になっています。

・医療品
・育児・妊娠
・美容
・ペット
・法律
・病院

過去のコアアルゴリズムアップデート同様に、変動しやすいYMYLキーワード(幸福、健康、経済安定など)の変動が高い傾向のアップデートとなりました。

2020年5月のコアアルゴリズムアップデート

2回目のアップデートは、2020年5月5日にTwitterにて公表されました。

変動値推移は5日〜7日にかけて大変動が多く、13日〜16日にかけても中変動を見せる傾向となっていました。

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5月のアップデートで影響を受けたジャンルは以下になります。

・病院
・法律
・医療品
・恋愛・結婚
・育児・妊娠
・病気・症状

新型コロナウイルスの影響が拡大してから最初のコアアルゴリズムアップデートということもあり、Googleがより正しい情報をユーザーに届くように意識したアップデートだったとも考えられます。

実際に以下のような内容をTwitterでも発信しています。

“翻訳:グーグル検索は、COVID-19で現在起こっているように、単一のトピックに対する多くの検索が持続的な期間にわたって続くのを見たことがありません。多くの検索は、避難所の更新や最新のテストなど、地域で何が起こっているかについてのニュースを探しています。”

Googleのコアアルゴリズムアップデートでは、幸福、健康、経済安定などのYMYLキーワードに対するシビアなチェックと共に、E-A-T要素を重要視している傾向があります。

E-A-Tとは、「Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)」の3種類の略語です。

要約すると、「特定の専門的な情報発信が、多くの人に認められており、内容自体も信頼性がある」ということになります。

情報発信は、このE−A-TをGoogleが分かるようにコンテンツとして発信することが重要です。

2020年12月のコアアルゴリズムアップデート

最後に行われたアップデートは12月4日に、Twitterで実施が公表されました。

異例の年末アップデートとして注目されていましたが、4日〜5日にかけて中変動、10日、14日、15日にも中変動が続き、大幅な変動のないアップデートとなっています。

引用:https://www.sakurasaku-labo.jp/tools/cooccur

影響を受けたジャンルはほぼ5月のアップデート時と変わらず、医療健康系のジャンルに影響が見られました。

2021年以降は、引き続きYMYLキーワード、E-A-T要素を中心に、モバイルファースト、コンテンツを重要視した順位変動が起きていくことが予想されます。

2020年8月にはインデックスシステムの問題が検出された

引用:https://pixabay.com/ja/

2020年にあった大きなSEOニュースとしては、8月のインデックスシステム問題が挙げられます。

大幅な順位変動が起きたことから「アップデートが合ったのでは?」という声も多く上がりましたが、後日Google Webmaster公式Twitterにて、以下のような発信がされました。

“翻訳:月曜日に、Googleの検索結果に影響を与えるインデックスシステムの問題を検出しました。問題が特定されると、サイト信頼性エンジニアによって迅速に修正され、現在では軽減されています。
お待ちいただいてありがとうございます!”

2019年にも一度、インデックスシステムの問題が発生した事例がありましたが、このような問題は今後も定期的に発生する可能性が考えられます。

コアアルゴリズムアップデートでも言えますが、大幅な順位変動が起きたとしても「焦らないこと」が重要です。

真っ先にSEO対策を考えるのではなく、状況や情報を把握をしつつ、ユーザーファーストの心がけを忘れずに落ち着いた対処をしていくように心がけましょう。

2020年全体のジャンル別の変動について

引用:https://pixabay.com/ja/

最後に、各ジャンル別に2020年全体の変動率を比較してみます。

なお、データは3月から12月までのものとなります。

病気・症状・医療品・病院・妊娠・育児・食品・栄養・美容

引用:https://www.sakurasaku-labo.jp/tools/cooccur

大変動が確認できるのは、5月アップデートによる「医療品・妊娠・育児・病院」と、12月アップデートの「病院」です。

8月頃には「病気・症状・食品・栄養」で中変動が起きていますが、さきほど記述した「インデックスシステムの問題」が関わっている可能性が高いでしょう。

また、10月頃には美容でも中変動が確認できます。

やはり新型コロナウイルスの影響で、「医療品・病院」関連がとくに影響が大きかったのではないでしょうか。

預金・送金・カード・借金・税金・投資・不動産・宿泊

引用:https://www.sakurasaku-labo.jp/tools/cooccur

大変動が確認できるのは、5月アップデートによる「カード・借金・投資」です。

他に目立った変動は少なく、YMYLキーワードである項目がアップデートによって影響を受けているのが確認できます。

新型コロナウイルスの影響で「宿泊」の影響もあるように思えましたが、SEOとしてはあまり反映されなかったようですね。

観光・交通・飲食店・求人・人材・法律・重要ニュース

引用:https://www.sakurasaku-labo.jp/tools/cooccur

大変動は確認できず、5月アップデートによる「交通・求人・人材・法律・重要ニュース」で中変動が確認できます。

さきほどの「宿泊」同様、「観光・飲食店」は新型コロナウイルスの影響があるように思えましたが、SEOにはあまり反映されていません。

重要ニュースに関しては変動率こそ高くないものの、常に変動値が高くなっている点からGoogleによるシビアなチェックが続いていた事実が伺えます。

車・ペット・冠婚葬祭・恋愛・結婚・テレビ・ゲーム・スマホ・PC

引用:https://www.sakurasaku-labo.jp/tools/cooccur

大変動があったのは、5月アップデートによる「ペット」と、8月の「テレビ・ゲーム」です。

8月に起きたインデックスシステムの問題では、「テレビ・ゲーム」関連のジャンルに影響が大きかったことが分かります。

レシピ・スポーツ・家事

引用:https://www.sakurasaku-labo.jp/tools/cooccur

「レシピ・スポーツ・家事」は、コアアルゴリズムアップデートによる変動が少なかったです。

しかし「スポーツ」に関しては、8月に起きたインデックスシステムの問題を長く引きずって影響があったように見えます。

実際に問題が解決したのは10月20日であり、公式Twitterでは以下のように発表しました。

“翻訳:最終更新:正規の問題は先週の水曜日に効果的に解決され、URLの約99%が復元されました。残りのエッジケースは1〜2週間以内に復元されると予想しています。”

まとめ

引用:https://pixabay.com/ja/

今回は、2020年のSEOアップデートに関する総括や関連ニュースについて紹介してきました。

2021年は引き続き、新型コロナウイルスの影響によって「医療・病院」関連のジャンルに大きな変動が続きそうです。

とはいえ、Googleが現在も情報の品質と信頼性を重視していることに変わりはありません。

Googleの方針が覆ることがない限り、情報発信をする上で最も重要なのは、質の高い情報をユーザーに認めてもらうことです。

2021年も、引き続きユーザーのための情報提供を心がけていきましょう。


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Originally posted 2021-01-04 17:43:16.